武蔵野うどん こしの強い麺
熱々のつけ汁 肉汁うどん
昔ながらの味 素材の味



「武蔵野うどん」とは

東京都多摩地域埼玉県西部(かつての武蔵国の入間郡と多摩群)に伝わるうどんのことである。 「手打ちうどん」とも呼ばれる。

武蔵野とは、多摩川と荒川に挟まれた武蔵野台地の地理的呼称である。
しかし、「武蔵野うどん」の特徴を備えたものは、荒川以東の埼玉県北本市や加須市・熊谷市、比企群などの埼玉県の平野部全体に見られ、 武蔵野以外の地方でも近年「武蔵野うどんの店」と称する例が見られるようになった。「武蔵野うどん」という名称は伝統的なものではなく、実際に食されている地域を考慮せずに後から付けられたものである。

多摩地域から埼玉入間郡にまたがる武蔵野台地は、関東ローム層に覆われており、水田を使用する米より良質な小麦の生産が盛んであった。 こうしたことから、うどんが食べられるなど小麦主食の文化地帯となっており、各家庭でうどんを打つ習慣があった。

麺は、一般的なうどんよりも太く、色はやや茶色がかっている。加水率が低い。
コシがかなり強く、食感は力強い物でゴツゴツしている(つるりとはしていない)食するときには麺は、ざるに盛って「ざるうどん」もしくは「もりうどん」とする。 つけ麺の汁は、かつおだしを主とした強い味で甘みがある。
シイタケ、ゴマなどを具として混ぜたものを、温かいまま茶碗ないしそれに近い大きさの器に盛る。 ねぎや油揚げなどの薬味を好みで混ぜ、汁をうどんにからませて食べる。 豚肉の細切れを具にしたメニューの「肉汁うどん」などは明治時代中期以降の食べ方である。